団体沿革

 

 

      時代十手と同じ手造りで、寸法・重量などを完全な複製に仕上げます。
      紐付きカンは回転するカラクリ留め、鈎(かぎ)は棒身貫通のカシメ留めです。
   素材は鋼鉄で焼入れを施して仕上げます。

定寸丸型十手

江戸府内で目明しの使用したものです。定寸(じょうすん)とは長さが1尺2寸から1尺2寸5分までのものを言います。3尺の手紐 (てひも)をつけます。

定寸丸型のできるまで

1. 鋼を旋盤で切り、41 cm ほどの棒身(500g)を作り、直系が 1.4 cm になるくらいまでヤスリをかける。

2. 棒身の先端から3分の2位のところにドリルで四角の貫通穴を空ける。鈎を取り付けたときに棒身の重心がちょうど十手の全長の半分くらいのところに来るようにする。)

3. 厚さ約 5.5 mm の鋼鉄板を鈎の形にヤスリで仕上げる。

4. 鈎を棒身の穴に差込み、反対側に出た部分をカナヅチでたたき、カシメ留めにする。

5. 紐をつけるためのカンを造る。鋼の棒から切り取ってドリルで穴をあけヤスリですり出して仕上げる。

6. 棒身の握りの方にある頭 (かしら)をカラクリ留めにするために上から 1 cm 弱をヤスリで削り突起物のようにする。そこにカンをはめ込み、突起したところをカシメ留めにする。(縄をまわしたときに絡まらないようにカンが回転する。)

7. 焼きを入れて黒く仕上げ、カンに綿の細引き縄(約5m)をつける。

8 引き縄は各自が巻く。(目明し十手には房がない。)

   昔はトクサを使って十手に磨きをかけましたが、現代では100番のサンドペーパーが便利です。忠実な複製をお望みの方は試してください。

  定寸十手          1尺2寸 (約36.6cm) から 1尺2寸5分 (38.1cm) まで
  実践用長十手    1尺1寸 (約63cm) まで
  打払い十手      1mくらいまで
  十手  (短小)    全長25cm〜定寸以下のもの
  十手  (極小)    全長25cm以下


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   1尺=約30.3cm

   1寸=約3,03cm

   5分=約1.5cm